職場でこんなことがありました。
細かい作業をしているので、仕事をするときには老眼鏡を使っているのですが、最近私の頭が霧がかかったようにぼんやりしているのは、メガネの度が強いせいではないか、という話になりました。もう少し弱いメガネと拡大鏡を使って調整した方が、脳に負担がいかないのではと。
そんな話の中で、物品置き場にダイソーの拡大鏡があったことを思い出しました。私はそれを取り出し、「ここに誰かが寄付した拡大鏡がありますね、誰のだろう?」と見せていました。去年退職した人かもね、そんな話をしていると、一人の人が「確かあなたじゃなかったかしら」。「ええ?」。「レンズの部分の固定が緩くて買い直したんじゃなかったかしら」。
覚えています。ダイソーで買ったものの、レンズの部分の固定が出来ない不良品だったため、もう一度買い直したことを。そのエピソードは覚えているのに、その後それをどうしたか覚えていない。
箱から出して組み立ててみると、確かにレンズの部分がスーッと倒れていく…
これでした。言われてみれば、そうだったかも。調子はよくないけど、何かに使えるかと思ってとっておいたのでした。
でも全然思い出せなかった自分にショック。
家に帰りこの話をしたところ、お父さんは「やっぱり仕事を辞めて一度休んだ方がいいんじゃないか」と言ってくれました。「きっと職場でベテランになり、後進の育成もしていかなければならないのに、それが出来ないストレスなのではないか」とも。
お父さんは分かっていたのだ。
ありがとう、お父さん。