映画『梅切らぬバカ』を観てきました。テレビの番宣でこの映画の公開を知り、是非とも観てみたくなりました。当初は長野県での上映がなく残念に思っていたのですが、近くの映画館で短期間だけど上映されることになり、観に行くことにしました。
48席という小さな部屋だったのですが、最終の日曜日だったせいか、8割がた埋まっていました。観覧者は60代~70代ぐらいのご夫婦がほとんどでした。
映画は、障がい者とその家族に起こりうる現実を淡々と描き、これからも続いていくであろう生活に、ほんのわずかな光が射しかけたところで物語は終わっていました。
うちの息子くんも26歳。一人っ子なので親亡き後、誰かにお世話になりながら生きていかなければなりません。重度の知的障害を抱えているので、受け入れてもらえるところがあるかどうか。映画の内容が10年先の自分のことのように感じられました。
ところで、今日この時間を共有した他の観覧者の方々は、どういう方々なのだろう。私が一瞬涙した場面で、同じように涙をぬぐっている方もおられたように思いました。私と同じように、自分と自分の子どもとを重ね合わせていたのかな。